僕と彼女と彼女の生きる道

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最終回みました。前回の「僕の生きる道」でもそうでしたが、このドラマは最終的にみんないい人になって終わりますね。すごくいいです。人生の中で突発的におきた出来事によって主人公が必然的に変わってゆき、それを受けて周囲の人たちも変わっていく。人間関係とはこうあるべきみたいな姿を描いていると思います。何よりいいなと思ったのは、主人公の選んだ"出世争いから外れ、人に喜んでもらいたい"という仕事観だけをよしとするのではなかったことです。東幹久が演じる同僚のような「俺、結局好きなんだ、出世争いってやつが」という姿もまた肯定的に描いていると感じました。100人いたら100通りの生き方があっていいということだと思います。それが、自分や自分の大切な人にとって一番いいと思う道であることが大事ということですよね。

 

印象に残っているシーンは2つあります。

 

主人公が娘をうるさいと怒鳴りつけ、仕事にもどり、何かを守るためには何かを捨てることが必要なんだと自分に言い聞かせながらも、そうまでして何を守ろうとしているのか、と考え込むシーン。

 

妻が「わたし、凛を愛していない」と言った後、主人公が呆然となり、娘はいったい何のために産まれてきたのだろうと考えてしまうシーン。

 

どちらも、今まで何も疑問をもたずに生きてきた主人公が初めてなぜ、と考え始めた象徴的なシーンだと思います。

 

クレイマー・クレイマーに似ていると言われているようですが、わたしもそう感じました。クレイマー・クレイマー自体大好きな映画ですし、ディテールまで似せているのは少し残念でしたが、全体としてとても楽しめましたし、見終わってとても暖かい気持ちにもなれました。その件の是非は外野がとやかく言うことでもないのかなと思っています。