「親力」で決まる!
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これは育児本というカテゴリとはちょっと違うんでしょうかね
子どもをのばしてやるためのノウハウ本というかんじ。
親としては耳が痛いところも多いかも。
子どもの能力をのばすためには、もちろん最後は本人のやる気と努力でしょうが、親の努力なしにははじまらないということを思い知らされる本です。
真似したいな~と思ったのは、
トイレに地図を貼る
テレビの横に地図帳をおき、ニュースなどで地域の名前がでたら探す。
4,5年生から歴史漫画を読ませる。
質のよい漫画は読書好きへの道しるべ
親子日記をつけることで書く力とコミュニケーション
算数のある生活(ミリリットルデシリットルを生活の中で口にする)
昆虫好きは理科好きにつながる(虫を飼う)
子どもの教科書に目を通し、その内容を生活の中でさりげなく話したりすることで追体験させる。
家庭の中に自分の仕事を持つことで居場所をつくる
送り出すときは満面の笑顔で。
家を出るときに怒られた子は一日何もはかどらない
だらしない子はあまり直そうとせずいいところをのばす。
本人が自分で本気で治そうと思うまでは直らない。
何かするときに目標や目当てをもたせる。
このあたり。
子どもの勉強には積極的に関わっていきたいと思ってはいたのですが、どうやってという部分で悩んでいたわたしには福音のような本でした。ああ、こうやれば楽しんでのびるだろうなと思うと同時に、自分もこうやって子ども時代を過ごすべきだったなぁなんて後悔も・・・特に地図帳についてはまったく大人になってからもやるべきだった。しょっちゅう、ニュースででてきた地名を夫婦でどこだっけなんて話していたくせに・・・(この本読んでから地球儀を買いました・・・)
また、ピグマリオン効果についても触れられています。ピグマリオン効果とは、期待された子と期待されていない子とでは期待されている子のほうの能力が伸び率が高いというような効果のことらしいです。我が子に最初から期待しない人はいないでしょうが、どうせうちの子なんてみたいにあきらめちゃう人は多いかもしれないですね。期待しすぎも重荷でよくないですが、まったく期待されないというのはさびしいものです。
前半はノウハウ的なことが多いですが、後半は親としての心構え的なことが主です。こういったノウハウを駆使しても、必ずのびるとは当然ですが限りません。それでも、親はやれることをやって、結果については達観すべきとしています。また、教師の立場からみると、朝親ともめて家をでた子は一日何も身に入らないそうです。丸一日が無駄になってしまうって改めて考えれば恐ろしいロスですよね。せっかくこまごまがんばってきた努力が水の泡です。そうならないためにも親は朝は気持ちよく子どもを送り出してやらなくてはいけないし、そうするためには感情のコントロールができるようにならなくてはいけないということです。
どの心構えもなるほどとうなづくことばかり。育児本としてもすばらしいです。