ねえ、抱っこして
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下の子が生まれていろんな思いを抱える上の子の気持ちを猫の視点で描いた切なく、でも心温まる絵本。
ただ、わたしにとってはそれだけではない、特別な絵本です。
うちの場合はまさに上の子が猫でした。10年一緒に暮らしてきた、結婚前から一緒にいた猫。突然現れた赤ちゃんにとまどい、さみしかったり迷惑だったり、子どものことで必死だったわたしが気づいてあげられなかった猫の気持ちを今更ながら思い知らされます。
猫は子どもが1歳になった夜、突然心臓麻痺で他界してしまいました。子どもにアレルギーがでるのがこわくて、抱っこを全然してあげられなかった。子どもが抵抗力がついてきたら一緒に遊ばせてあげられる、そしたら抱っこもいっぱいしてあげる、心の中で言い訳しながら気づかないふりをしていたわたしが支払った、あまりにも大きな代償でした。
絵本を読むと、後悔と懺悔の気持ちで辛くなります。
でも、ずっとその気持ちを忘れないことしかできません。
この気持ちを忘れないためにときどき読み返したい。そんな絵本です。