イラク邦人全員無事解放

ほんとうによかったの一言に尽きます。勧告を無視した本人の責任は重いとはいえ、家族のためにも政府のためにも無事のニュースを聞き心からほっとしました。

しかし最初に拘束された3人とその後に拘束された2人、とても対照的でしたね。3人に対するバッシングは相当なものだったようですが、2人に対してはあまり批判の声はあがっていなかったように思います。2人の場合は生死すらわからない状態だったということもあるのでしょうが、やはり家族が騒ぎすぎてしまったことで反感を買ったのが原因なのでしょうか。

例えばヒーローモノの映画なんかで、敵が女のコを人質にとって、「銃をすてろ!」とヒーローに言ったとき、平均的な日本人が望むヒーローの行動としては、「くっ・・」なんていいながら銃をすてるか、あるいはすてるフリをして早撃ちで敵の銃を撃ち落すとかで、「は?捨てないっすよ」というのはやっぱりいや~んな感じです。

で、人質の女のコには、「わたしは殺されても構わない!こいつを撃って!」とか言ってほしいわけです。お約束ですよね。女のコが「いやー!死にたくない!はやく銃捨ててよ!はやくしろよ!」なんてこと言っちゃ、いや~んな感じなわけです。

3人の家族がやってしまったのはこのいや~んな感じの発言だったのかなと思ってしまったりして。すごく批判をされているけど、わたしは家族の気持ちもわからないでもないんです。人間って心の中はすごく自己中で勝手ですよね。誰だって自分の大切な人の命のほうが国政より本音のとこでは大事だったりするわけで。でもそれはやっぱり口にしてはいけないんですよ。それが日本人としての美徳であり、人として守らなくてはいけないプライドだったりするのではないかなあと思わせられた一件でした。